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ドイツピックス

更新2017.04.12

ドイツ政府、ディーゼル微粒子除去フィルター設置補助金制度を2016年まで延期へ

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ディーゼル自動車から排出される有害物質を含む微粒子状物質の削減など、排ガス対策として注目されている処理技術を備えた装置。略して「DPF」と呼ばれる「ディーゼル微粒子除去フィルター」(以下DPF)。この装置を自動車の排気管に装着することによって排出ガス中の有害微粒子を除去することができます。



ドイツ政府は2009年に初めてDPF取付けに補助金を出すことで各車両への設置を促進させ、2010年もこの制度を継続。DPFの追加設置に加え、当初は330ユーロ(約4万3000円)が、直接補助金として給付されていました。そして2012年と2013年には補助内容を改定した上で、一台につき260ユーロ(約3万4000円)、合計3000万ユーロ(約40億円)が補助金として給付され、結果としてこの2年で18万7000個のDPFがこの制度を通して設置されました。

2013年6月には国が用意していた予算も使い切ったため、2014年度の補助金制度はありませんでしたが、2015年度分の新たなDPF補助金予算を調達するため、予算会議が2014年末に開かれました。結果としては1年間で1台につき260ユーロ、合計3000万ユーロが2015年分として用意されました。補助金対象となるのは、2015年1月1日~12月31日までにDPFを取付けた車両となり、対象車のドライバーは同年2月よりBAFA(連邦経済輸出管理庁)にて補助金申請をする仕組みになっています。上記の金額通りだと、1年間で約11万台分の車両にDPFが設置できる計算になります。

しかし、BAFAの報告によれば、2015年12月時点で申請されたのはわずか2万6500件。給付予定の補助金額は639万ユーロ(約8億5000万円)。予定より大幅に下回ったこの結果を受け、ドイツ政府は補助金を受給できるDPF取付け対象期間および申請期間を2016年まで延長することを決定。初回にあたる2009年の導入時は、政府が予想していたよりも4倍近くの申請があったことから、2015年度は多額を国家予算からねん出したドイツ政府でしたが、今回の国民の反応はわずかだったようです。延長期間に関する期限は未定ですが、一台につき260ユーロという金額も、場合によっては増額して申請者増加を狙うとのことです。

出典・参照元:http://www.auto-motor-und-sport.de

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