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更新2017.04.12

ドイツ伝説のミニカーが帰ってきた!世界一小さくて速いゼンマイモーターを持つ「ダルダ」再び!

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ドイツ製のゼンマイ式ミニカー「ダルダ」をご存知でしょうか?今は世界でもミニカーは日本メーカーが有名になりましたが、1970~80年代の旧西ドイツの子供たちは皆これで遊んでいたというドイツの「ダルダ」。日本でも以前販売されていたようですが、知らない人の方が多いのではないのでしょうか。

ダルダの特徴は、まずゼンマイの仕組みにあります。通常のゼンマイ式はミニカーを後ろに引くことでチャージし、手をはなすと走り出す仕組みですが、ダルダのミニカーは前後どちらに引いてもゼンマイが巻かれる仕組みになっており、どちらの場合でも前方向に走るのです。電池を使わずとも光線のごとく速く走るクルマのおもちゃは子供たちを魅了させ、ドイツでは伝説のミニカーと呼ばれ大人気商品となりました。



この商品「ダルダ」を開発したのはヘルムート・ダルダ氏。ダルダ氏がゼンマイ式おもちゃを作ろうと思ったのは1970年のこと。当時販売されていた乗って遊べる子供用自動車は、エンジンキーを無くすと車を動かせず遊べなくなってしまう、当時は高価であった電池バッテリーが、すぐなくなってしまうなどの悩みを子供の親たちから聞いたことがきっかけでした。ダルダ氏は電気を使わずとも巧妙なおもちゃ用のゼンマイモーターは作れないかと考えました。それから「ヘルムート・ダルダ玩具・機械工学会社」を設立しモーターの研究を重ねた結果、24つの部品から成る当時では世界一小さくて速いゼンマイモーターが生まれたのです。1984年にはこのモータシステムを「ダルダモーター」と名付け特許を取得し、後を継ぐ息子二人のために「ダルダ」の名前も同時に商標登録しました。1993年まで会社も続いていましたが、同年アメリカの会社にこの特許を売却。後にダルダ氏はおもちゃ業から撤退し、機械工学の分野に打ちこみました。その後何度かの経営者の交代を経て、ダルダブランドは現在ドイツのシム玩具有限会社グループの傘下に入っています。

そこからしばらく目にしなくなったダルダのミニカーでしたが、2015年クリスマス前にシムグループがダルダミニカーの販売を発表。今回の復活ダルダは60分の1スケールでアウディ、BMW、メルセデス、ポルシェをはじめとした35種類のミニカーを各10ユーロ(約1300円)、新しく6種類の組み立てレーンを27,99~57,99ユーロ(約3640円~7540円)より販売。スマートフォンやアプリで遊べてしまうデジタル時代に、アナログなゼンマイ式ミニカーを販売するのはダルダにとってもかなり勇気が要る決断といえます。しかし昔ダルダで遊んでいた子供たちが今は親となり、あの頃夢中になって遊んだあのカッコいい走りをもう一度見てみたい、自分の子供と一緒に遊びたいとダルダの復活を喜ぶ人も多いのだとか。ドイツのお父さんたちには今回のダルダの復活は嬉しいニュースとなりました。

出典・参照元:http://www.auto-news.de/auto/news/anzeige_Tschumm-Darda-saust-wieder-los-Die-legendaeren-Aufziehmotor-Autos-kommen-zurueck_id_37649

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