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ドイツピックス

更新2017.04.12

120km/h制限は妥当なのか?ドイツでアウトバーン一部が速度制限を試験導入

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NAO

速度無制限として知られるドイツのアウトバーンにもついにスピード規制が?2015年12月、連邦交通相ドブリンツ氏が2016年5月よりドイツ南西部バーデン・ヴュッテンベルク州を通るA96とA81 アウトバーン間において時速120km/hの速度制限区間を試験的に導入すると発表しました。この制度導入の主な目的としては、交通事故数とアウトバーン走行時の騒音を減らすことで、2016年より4年間の試験期間を計画しています。



一般的な速度を身につけるために
今回対象区間となるA96とA81アウトバーンは、巨大なアウトバーン路線が入り組んだ代表的な高速道路であることから、この区間が選出されました。A96は以前より部分速度制限なども行ってきましたが、A81においては今回が初の速度制限導入となります。特にA96 は大都市ミュンヘンまで繋がっており、オーストリア西部、スイス東部やリヒテンシュタイン、イタリアなど周辺国境からも非常に近いことから、周辺国からのドライバーも多く、速度無制限のドイツのアウトバーンだからと過度または道路状況にふさわしくない速度で走るクルマが多く、交通事故が絶えませんでした。この制度導入は、ドイツのアウトバーン走行時におけるスピードの手本になると情報誌フォーカスが報じているように、ドイツ国内ドライバーだけに留まらず安全に走行できる「一般速度」を知るために非常に効果的な役割を果たすと言えるでしょう。

論点はその「速度」
以前よりドイツ国内では全体的な速度制限というものはなく、あくまで推奨速度として時速130km/hが掲げられていましたが、今回は完全なスピード規制が導入されることとなりました。逆に時速130km/hが珍しくなるほど、アウトバーン上では更に速いスピードで走るクルマが多いのです。違法ではありませんが、決して安全走行できるスピードというわけでもありません。事故や騒音を減らす目的としてこの制度導入に賛成する人も多いのですが、今議論となっているのが「時速120km/hが一般速度なのだろうか?」という疑問です。ドブリンツ氏はこの導入プランを議会に提出しましたが、法的根拠もないまま時速120km/h制限というこの数字に関して、反対の声も挙がっているそうです。交通量の多さや大都市、ドイツ周辺国を結ぶ路線だけに渋滞の悪化、追い越し時のスピード、時速120km/hは遅すぎるなど指摘されている点は多々あるようです。この制度導入に関して、皆さんはどう思われるでしょうか?

出典・参照元:http://www.auto-motor-und-sport.de/

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