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コラム

更新2021.04.09

フランスの小さな高級車、プレミアム・コンパクトの『ルノー5(サンク)・バカラ』

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外車王SOKEN編集部

ルノー5(サンク)・バカラは、そのボディを一見するとカチッとしたフォルムを想像させますが、実際はきれいな曲線で構成されている柔らかなボディの可愛いらしい表情を持った車です。トルクがあり低回転から伸びの良いパフォーマンスをみせてくれるエンジン。その小さなボディは、とりまわしがとても楽で、住宅街の狭い路地でもスイスイと走りぬけていくさまは、さすがフランスの路で鍛え抜かれた走りの良さを体感させてくれます。


■ルノー5(サンク)・バカラへの道程
ルノー5(サンク)シリーズは、ルノー4(キャトル)の後継者としてフランスの大衆車として1972年に発売されました。駆動方式は、小型車特有のFF・2BOXを採用。FF(フロントエンジン・フロントドライブ)ドライブによって、プロペラシャフトを用いないため、車内のスペースは広くなりました。また、駆動輪付近にエンジンがあるため、フロントタイヤにトラクションがかかりやすく、直進性が良くなったことによって安定走行を実現しました。

1984年にイタリアのマルチェロ・ガンディーニがデザインを担当した2代目の”シュペール”でエンジンが横置きになり、世界中でヒットする車へと成長し、いくつかのバリエーションが生産された後、その最終形がコンパクト・ラグジュアリー・カーの先駆けとなった、この「バカラ」なのです。1988年に発売されたルノー5(サンク)・バカラの前期型は、ダブルバレルキャブレター仕様のマニュアル車、1990年以降発売の後期型は、インジェクション仕様のオートマ車です。
インテリアは、本革シート、革巻きステアリング、本革リアトレイバッグ、専用アルミホイール、キーレスエントリー、パワーステアリングと、まさに当時としては豪華な装備を配した小さな高級車だったのです。


■走りの楽しさが、この車にはある理由(ワケ)
とにかく、魅力は乗り心地の良さと力強いエンジンにあります。走行性は、動きの良いサスペンションのおかげで、常に抜群のロード・ホールディングを保ち、直進安定性がかなり高い車です。本革張りのステアリングは、しっとりとした握り心地の良さ、また同じく本革張りのシートは、ドライバーを優しく包みこんで長時間運転しても疲れにくい極上のシートに仕上がっています。そして、水冷直列4気筒SOHC 1700CCのエンジン、ボディ重量が890kg だったこともあり俊敏な動きの走りに優れていました。

小さなボディでありながら、ゴージャスなインテリと動きの良いエンジン、安定した足回り、当時のコンパクトカーとしてルノー5(サンク)・バカラは、かなり優秀で魅力ある1台であると言えましょう。

[ライター/CL編集部]

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