最後の空冷ポルシェ911という運命を背負った、コードネーム993

最終更新日: 公開日:2016-08-20 | Posted in コラム by

964同様、993も5年というモデルサイクルを経て、コードネーム996(以下、996)へとバトンタッチします。いうまでもなく996は、993時代のリアサスペンション変更どころではない、大規模なモデルチェンジを行ったことはご存知のとおりです。

その結果、空冷エンジンを搭載した最後の911として、中古車市場での993の需要が高まっていったのです。993は、最新は最良の進化を素直に受け容れられない、あるいはいまのうちに空冷ポルシェ911に乗っておきたいというユーザーからの熱い視線を浴びることになります。中古車相場も、996より993の方が高値という逆転現象が起こりました。

いまや、ネオクラシックの領域に入りつつある993。空冷エンジンを搭載した最後の911として、また911独特の金庫のようなと例えられるドアを開閉したときの手応え。最終モデルでもそろそろ生産されて20年となります。少しずつ日常の足として使えるクルマではなくなりつつあるように感じられます。しかし、993だからこそ味わえる絶妙なバランスがあるように思えてならないのは筆者だけではないと信じたいのです。

[ライター/江上 透 画像出典/Pinterest]

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...