最後の空冷ポルシェ911という運命を背負った、コードネーム993

最終更新日: 公開日:2016-08-20 | Posted in コラム by

トランスミッションも、964時代の5速MTから6速MTへと進化。ティプトロニックは4速のままですが、エンジンの仕様変更に準じたプログラムへ変更。後にステアリング上のスイッチでもシフトチェンジが行えるティプトロニックSへとアップデートされています。

993を語るうえで最大のトピックとして、ヘッドライトのデザインまわりの変更とリアサスペンションが一新されたことが挙げられます。ポルシェ959にも似たヘッドライトのデザインは、これまでの911に比べて傾斜角のついたものとなり、目つきが変わったことによるデザインの賛否が方々で論じられたことでしょう。

また、通称「ナローポルシェと」呼ばれる901から964まで採用されていたセミトレーディングアーム式に替わり、サブフレーム式マルチリンクを採用した点も大きな変更点です。当時は911の歴史上、もっとも大掛かりな設計変更といわれ、高速走行でのコーナリングや接地性を格段に高めただけでなく、セミトレーディングアーム式独特の乗り心地もついに過去のものとなりました。

内装も基本的には964に準じた仕立てでありつつも、ステアリングやシート、ドアパネル等は993へフルモデルチェンジしたことに伴い、新しいデザインに置き換えられました。911フリークでなければ間違い探しのような微妙な変更でも、当時のオーナーたちにとっては一大事だったのです。

タイヤサイズは、964の設定と同じフロント 205/55ZR16、リア 225/50ZR16。オプションで、フロント 205/50ZR17、リア 255/40ZR17を選ぶことができました。

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...