最後の空冷ポルシェ911という運命を背負った、コードネーム993

最終更新日: 公開日:2016-08-20 | Posted in コラム by

1993年9月7日9時11分。第55回IAA フランクフルトモーターショーの会場において、コードネーム993、新型ポルシェ911カレラ(以下、993)がデビューを果たしました。

アークティックシルバーメタリックのボディカラーに、フラメンコレッドと呼ばれる真紅の特別仕立てな内装を持つクルマを覚えている方も多いのではないでしょうか。傍らには、ワンメイクレース仕様車のスーパーカップカーも展示され、新しい時代のポルシェ911の幕開けに華を添えました。

1989年に登場したコードネーム964(以下、964)が5年でフルモデルチェンジとなり、日本に上陸した993。例によって「最新のポルシェは最高のポルシェ」のうたい文句とともに紹介されることとなりました。この言葉は、最新のモデルが性能的には先代を上回っていることは百も承知だけれど、事実としてなかなか受け容れ難いと感じているオーナーやファンに対しての踏み絵なのかもしれません。

少なくとも、当時はニューモデルが発売されたからと(気にはなっているけれど)飛びつくクルマではなかったのかもしれません。イヤーモデルの些細な変更にも過敏に反応してそわそわしていたはずのオーナーたちが、フルモデルチェンジとなった途端に様子見…。つくづくポルシェ911は不思議なクルマだと感じさせられます。

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...