クラシックカーでの事故は保険金が支払われてからが始まり?保険金が支払われてからの部品探しと修復までの経緯とは

公開日:Posted in コラム by

前々回、前回と保険について書きましたが、最後に修理用の部品についても書いておこうと思います。もちろん保険金が満額支払われたからと言って、これで万事解決といかないのがクラシックカー等の希少車の事故です。

修理費用にキリがない鈑金修理

愛車を壁にちょっと擦って出来た、拳ほどの大きさのキズや凹みの修理に何万円もかかると聞いて驚くという話を経験された読者の方も多いと思います。実はクルマの修理の中で破損に対して一番修理費用がかさむ作業が鈑金修理ではないでしょうか。

整備業界では「時間対工賃」と言って、整備費用の基準の一つに作業にかかった時間というのがあります。1個数百円のゴムパッキン一つでも外すのに1時間かかれば「整備士の時間給+工場の稼働費用+油脂類の交換費用+廃棄物の処分費用」で何千円になるわけです。鈑金修理となれば何日も預かるためその分の整備士の日当と工場の稼働費用更に工場を占有する土地代も発生するため何万円、時に何十万円もの金額になるわけです。

自分が預けた整備工場の社長の技量であれば直そうと思えばハンマーでひしゃげたフェンダーやバンパーも直せないことは無いのですが、フロントエプロン、ボンネット、右フロントフェンダー、リアクォーターパネル、前後バンパーその他ブラケット類を一つ一つの何日もかけて鈑金作業で直していたら工賃も工期もキリがなくなってしまいます。

しかし、一個一個部品を探しても全部そろえるのに気が遠くなりそうな話なので、前述の通り部品取り車を丸ごと一台「丸車(まるしゃ)」で探し、残った部品はスペアもしくは他の人に買い取って修理費用の一部に充てるということにしました。

どうにか部品取り車を見つけたものの…

ネットオークションやフリマサイトなどを虱潰しにあたり、どうにか北関東で排気量違いの自分と同じ昭和48年式のセリカLB1600GTの書類無し部品取り車とボンネットを見つけました。出品者は違う物のどちらも北関東からの出品ということで、2tロングの車両積載車を3日ほどチャーターし2日目の午前中にセリカの部品取り車を引き取り、正午前にボンネットを引き取るというスケジュールを立て、友人に無理を言って付き合ってもらい北関東某所まで引取りに行きました。

事故後から2カ月ほど経っていましたが、部品取り車を取りに行く道中、自分が事故を起こした現場を通りかかるとまだスリップ痕と側壁の擦過痕が残っていたのを今でも覚えています。

▲部品取り車下で毛布にくるまれているのがボンネットです

思った以上に錆が目立っていているものの、これでなんとかなるかと思ったのですが…整備工場の社長が一目見るなり、「鈴木君が部品取り買ってきたって聞いたけど、これはちょっとなぁ」確かに凹みや歪みこそない物の錆穴が多すぎて使い物にはならないとのことでした。

とはいってもブラケット類やテールランプ等、そこそこ使える部品が無いわけでもなく、2T-G型エンジンとT50型トランスミッションと6.7インチデフ(筆者のLB2000GTとは互換性なし)は整備工場の社長が部品のストックに欲しいとのこと。

必用のない部品のいくつかはオークションに出した所、多少の修理費用の足しにはなりました。

あわせて読みたい記事

この記事の筆者:鈴木 修一郎

愛知県名古屋市在住。幼少期より自動車が好きで、物心着く前から関心の対象はニューモデルよりもクラシ...