自動車Webメディアの編集部に必要なのは、広告収入に欲を出さない誠実さと人材か?

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前回は主に自動車雑誌の現状と、今後、どういった方向に進んで欲しいか。私なりの希望を記させて頂きました。今回は自動車Webメディアと、実際に記事を作る編集部が抱える問題等を語りたいと思います。

フェイクニュースによりインターネット上の情報は著しく信憑性をそこなった時代

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日々、自動車に関わる記事を更新し、ユーザーに情報や娯楽を届ける自動車Webメディア。2010年くらいから大きくその数を増やし、現在では100程のサイトが活動しています。一言に「自動車Webメディア」と称しても、自動車メーカーが公式に運営するWebメディアや自動車雑誌系、Webメディア組織により運営される情報・ニュース総合系、新車情報系、中古車情報(買い取り情報含む)系、モータースポーツ情報、クラシックカー系…等々。立ち位置や方向性は多岐に渡ります。

ここからはWebメディア全体の話になります。一昔前、メーカーや雑誌(出版社)といった母体を持たない専業Webメディアは、閲覧者数という実績により得られる広告収入で運営されるのが一般的でした。簡単に、そしてより多くの閲覧者数を稼ぐため、運営側は人の不安を煽る記事やショッキングな記事を競って掲載。次第に内容はエスカレートし、ついには全くの虚偽の記事や、他のWebサイトの記事を丸々コピーして掲載するWebメディアが溢れます。その結果、健康食品やサプリ、化粧品Webメディアが医療を謳いながら掲載した虚偽の情報により、ついに健康被害者を出してしまいます。この件は大きな社会的問題となって司法が介入、インターネットに掲載される記事の信憑性が失墜したのは記憶に新しいところです。

また、かつては検索エンジンの検索結果により早いページ(高い順位)で掲載されるため「検索の想定される単語を、文章内に一定の割合で組み込む」等の手段が存在し、多くのWebメディアがこぞって採用。これにより検索結果の上位に表示されるのは読みづらい記事ばかりとなったことも、信憑性の低下に拍車をかけたのだと思います。

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この記事の筆者:糸井 賢一

ゲーム雑誌の編集からフリーランスに転身。雑誌やWEBサイトの記事以外に、ティーン向けノベルや児童書も...