空冷ビートルでドラッグレースが人気!その3つの理由とは

最終更新日: 公開日:2015-10-08 | Posted in コラム by

読者の皆さんは「ドラッグレース」というレースの存在をご存知だろうか?

そう、日本では「ゼロヨン」と呼ばれているレースだ。正確には、アメリカなどの「ドラッグレース」は4分の1マイル(=402.336m)なので、日本のゼロヨン(400m)とはちょっとだけ距離が違ったりする。話を戻して、このドラッグレースだが、日本でも盛んだったことをご存知の読者は少ないのではないかと想像している。

しかも、国産車だけではなく、空冷ビートル(空冷VW)でのドラッグレースが行われていた事をご存知の方は、さらに「ヘンタイ」の部類であろう(笑)。

実は日本に限らず、空冷ビートルでのドラッグレースはアマチュアの参加が非常に多く、ドラッグレース界でもかなりの人気なのだ。それには3つの理由がある。それは空冷VWのエンジンの設計・構造によるものだ。

1.4つのシリンダーが独立している

リアフードの内側のエンジンを見ると、中央のクランクケースの左右に2つづつ、合計4つのシリンダーが独立してボルトオンされている。そう、これはシリンダーが一気筒づつ外れるということ。「外れる=交換できる」ということだ。

多くの他車のエンジンはいくつかのシリンダーがひとつ鋳造物となっている。そのため、排気量を増やそうと思うと、シリンダーブロックを外し、シリンダーの内側を一つ一つボーリングをして内径を拡げるという作業が必要になるが、空冷ビートルの場合は、オーバーサイズのシリンダーとピストンを交換することによって、比較的簡単に排気量アップが可能で、パワーアップが可能となる。

当然、クランクシャフトの長さからくる限界から、標準のクランクケースで対応できるシリンダーのサイズには限界があるが、さらに大排気量とするため、長いクランクシャフトを内蔵できるクランクケースもアフターマーケットで入手することが可能だ。

ただ、ポルシェ911も同じような構造だが、もともとの設計・排気量で十分なパフォーマンスが得られるため、あえてオーバーサイズのものと交換することは一般的ではないようだ。

2.空冷は冷却水がないので、構造が簡単

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この記事の筆者:ryoshr

若い頃から空冷VWを楽しむ自称「クルマ好きのおっさん」。IT企業に勤務している知識を活かして、1990年...