21世紀にも通用するバブルカー。BMWイセッタは小型で小粋な駆けぬける歓び

最終更新日: 公開日:2016-08-23 | Posted in コラム by

2016年1月にお台場で開催された「2016 ニューイヤーミーティング」の会場には、国内外のさまざま「旧車」とそのオーナーや仲間たちが談笑していました。

筆者はその模様を(羨ましいと思いつつ)取材していたわけですが、会場内になんともキュートなクルマが展示されていたのです。それがBMWイセッタでした。

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BMWイセッタといえば、3輪車のフォルムが特徴的な、乗用車よりもさらに小型な「バブルカー」と呼ばれるクルマです。日本では趣味車のような位置付けですが、大人が2人乗れてしかも安価で…という、ヨーロッパにおいては生活の足のような存在だったのです。バブルカーとは比べものにならないくらい快適で豪華で荷物もたくさん積める、現代の軽自動車のようなものでしょうか。

このBMWイセッタ。そのルーツはイタリア・ミラノで誕生したISOイセッタにあります。そうなのです。イセッタの発祥のルーツはイタリアにあるのです。

このISOイセッタは1954年から1958年に掛けて生産されました。当時経営難に陥っていたBMW社がライセンス契約という形で1955年から自社の生産ライン、つまりドイツ・ミュンヘンで製造を開始することになりました。

ISOイセッタに搭載されていた、最高出力12ps、排気量わずか236ccの2ストローク単気筒エンジンには耐久性に問題があり、そこでBMWは自社のバイク用4ストローク単気筒エンジンに置き換え「BMWイセッタ」として販売。後に最高出力13ps、300ccへと排気量をアップしています。サスペンションは、フロントがスウィングアームコイル、リアがリーフスプリングとなっていました。その後、582ccのエンジンを搭載した4輪車のBMW600を発売。その結果、1955年から1962年までのあいだに16万台以上が生産されるほどのモデルとなりました。

イセッタはBMW(ドイツ)だけでなく、フランスやベルギーなどの欧州各国など、ライセンス生産という方式を採用し、さまざまな国で生産されてきました。

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この記事の筆者:江上 透

CL副編集長。輸入車関連のセールスプロモーション、ウェブサイト、紙媒体、ラジオ番組の企画/制作/運営...