誌面に登場する「モデルさん」と編集者の関係の本当の話…自動車ライターへの大きな誤解

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これはさすがに極端なサンプルであり、しかも今とは時代背景が少々違う10年以上前のことだ。しかしこれに類する経験をしばしばしていると、「……人々は商業メディア内で仕事をしている人間の権勢や影響力を、いまだかなり過剰に見積もっているのではないか?」と思ってしまうのである。

や、「在京キー局のプロデューサー」みたいな人の場合は、もしかしたらそういうこともあるのかもしれないが(よく知りませんが)、少なくとも自動車メディアには、そのようなパワーはいっさいない。ただただ地味に、フツーに、むさ苦しい男所帯で「仕事」をしているだけなのだ。

ゼニについても同様である。

あるクルマをホメると、後日にしばしば、下記のようなネット上の陰口を叩かれる。

「くだらねえ提灯記事書きやがって。コイツ、○○○社からいくらもらったんだ?」

その方が「くだらねえ提灯記事」と感じてしまった点については不徳の致すところと反省したいが、「○○○社(←自動車メーカーやインポーターの社名)からいくらもらったんだ?」に関しては聞き捨てならない。

たしかにいくらかのゼニはもらっている。

だがそれは、その原稿を発注してくれた出版社や情報企業などからの「原稿料」でしかなく、トヨタでも日産でもボルボでも何でもいいのだが、そういったところからは一銭たりとももらっちゃいないのである。

というか「むしろくれよ!」とすら思う。

何かのクルマを原稿内でホメると後日、そのメーカーやインポーターから「ありがとうございました」というメッセージとともに数万円が振り込まれる。原稿料以外に。

あるいはメーカーやインポーターの本社に呼び出され、何事かと思えば「○○という弊社のモデルをメディアで定期的に持ち上げていただければ、毎月XX万円の顧問料的なアレをお振込みします」と内々に打診される。

……素晴らしいじゃないか。そんな話がもしもあるのであれば、ぜひやりたい。絶妙な提灯をカマしてみせるので、どうかわたしにお任せいただきたい!

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この記事の筆者:伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めた...