500万円ほどの遺産でクルマを買うと「シブい中年男の世界」にいけるのか?

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きょう、ママンが死んだ……というのは前回の当欄にてお伝え済みだが、亡くなった人間が自分の親であった場合は「遺産分割協議」という、ソー・マッチ・リアリスティックなイシューが残された息子たちの間で浮かび上がる。

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幸いにして我が軍曹家は兄弟仲が良く、ていうかハナからモメる可能性ゼロな微々たる財産を「貧乏子沢山」な我ら4人兄弟で分割するため、当該イシューはベリー・スムーズに進行するものと思われる。その結果、末弟たるわたくしはおそらくウン百万円、まぁ隠す必要もないので正味のところを言ってしまうと、たぶん500万円ほどの遺産をママンから受け取ることになるのだと思う。

で、わたしはそれでクルマを買おうかと考えている。

500万円級の予算だと選択肢はこんなに豊富だったのか!

貯金しておくっつーのも芸がなく、土下座まんじゅうライターとはいえ当座のカネに困っているわけでもないし、ほかに欲しい物も特にないわたしとしては、「ま、クルマ買うか」ぐらいの選択肢しかないのだ。形式上はママンからの遺産ではあるが、実質的には(詳しい経緯は割愛するが)ペール(パパ)・ユキヒロからの遺産であることを考えれば、若い時分は大層クルマ好きだったペール・ユキヒロへの供養にもなるだろう。

ということでわたくしはいつものカーセンサーnetを開き、「400万~500万円」「輸入車」という条件にて検索を開始した。そして、驚いた。

いつもと見える景色が違うのである。

普段は私用でも仕事でも「100万~200万円」ぐらいの価格で検索しているため、基本的には今ひとつパッとしない輸入車ばかりがヒットするわけだが(ま、そのなかから大穴を探すのが楽しいんですけど)、「400万~500万円」との条件で検索をすると、キラ星のごとき……と言っては少々大げさだが、まぁなんつーか「1軍の主力」みたいな車種が次々とヒットする。いやはやなんとも……。

で、「たはーっ!」とか独りつぶやきながら検索を続けていくと、いくつかの候補車種がなんとなく固まってきた。まず最初に目についたのがBMW 2シリーズ アクティブツアラーである。

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どうということのないクルマではあるが、流通台数が非常に多く、車両価格400万円も出せば「走行10km」とかの225xe Mスポーツが買える。現在は中年草野球部の道具一式を初代マツダ(ユーノス)ロードスターで運搬しているわけだが、もう1台のクルマとして2シリーズ アクティブツアラーがあれば、その方面でも重宝するだろう。

しかし……実際にコレを買うとなると、ペール・ユキヒロのとてつもない渋面が脳裏に浮かんでしまいそうな気がする。

「……凡庸なクルマを買いよってからに。そんなつまらん男に育てた覚えはないぞ」と。

どうも2シリーズ アクティブツアラーはダメだ。いや、当該のカーがダメなわけではなく、「この場合」「わたしにとって」ダメだということだ。ほかのにしよう。

何を選んでも「内なる声」が邪魔をする……

では同じくBMW 2シリーズのカブリオレではどうだろうか?

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こちらの場合は車両440万円前後で、走行5000kmとかの220i Mスポーツを狙うことができる。なかなか悪くない選択ではあるだろう。

しかし……実際にコレを買うとなると、ペール・ユキヒロではなくわたし自身が、わたしのことを嫌いになってしまいそうな気もする。

「ハッ、親の遺産でビーエムのオープンってか? しかも半端な。ハンパな放蕩息子であるおめえと、あの半端な親父にゃぴったりのクルマだな。ご苦労さまなこった!」

……そんな心の声が聴こえてきてしまいそうだ。ダメだこれは。

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この記事の筆者:伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めた...