大企業によるピントはずれな商品キャンペーンはなぜ生まれるのか?自動車業界も例外ではない

公開日:Posted in カーゼニ by

自分はなんとか高等小学校までは通った程度の学歴しかない「叩き上げ」であるため、社会の上澄み層である高学歴な皆さまの実態は正直よく知らない。なんとなく「トーダイとかキョーダイとかに行ったお人というのは、すこぶる頭が良いのだろうなぁ」と想像するだけだ。

しかし世の中のさまざまな実相を見るにつけ、「意外とそうでもないのかな?」と感じてしまうこともしばしばである。例えば「どう考えてもこりゃ売れないでしょ!」という国産新型車の登場を目の当たりにしたり、大企業によるピントはずれな商品キャンペーンなどを目撃した際に、そのように思うのだ。

一例を挙げるなら、某清涼飲料水がちょっと前に行っていたキャンペーンというか、商品の打ち出し方である。

「おにぎり公式飲料」という最悪のコピー

その飲料の製造販売元(の親会社)は、大学生の就職人気ランキングでもベスト20ぐらいには確実に入る超有名老舗大企業で、ハッキリ言って入社はかなりの狭き門だ。平均年収も高い。

自分は一時期その企業と少しだけ関係があったのだが、末端の営業社員もたいていは「早稲田の一文卒」とかであり、当時のわたしが知る支店長は慶應卒であった。営業社員と二人して、よくわからないが「ソーケイセンがどうのこうの」という昔話をしていたものだ。末端の営業マンと支店長でそれなのだから、社長はスタンフォード大学を主席で卒業したのではないだろうか? 知らないが。

そんな企業の(清涼飲料子会社の)マーケ部門が数年前、とあるお茶系ペットボトル入り飲料のことを「おにぎり公式飲料」であると、広告内で位置づけた。

どう考えてもかなりの悪手である。

なぜならば、おにぎりというのは日本人にとってはあまりにも「人それぞれの思い入れ」が強い食べ物だからだ。

「子供の頃の運動会。普段はパートで忙しいお母ちゃんがその日だけは仕事を休んでくれて、朝からおにぎりをこしらえてくれたよなぁ。おにぎりと一緒に飲んだ魔法びんに入ったほうじ茶の味、今でも覚えてるよ……」なんてしみじみしている40代のサラリーマンも、たぶん日本のどこかにいるだろう。

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この記事の筆者:伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めた...