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カーゼニ

更新2017.08.21

ダイエットアプリで気づいた「クルマ道楽にほとんどカネを使っちゃいない」の間違い

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伊達軍曹

気を抜くと割とすぐ太ってしまうという元々の体質に加え、寄る年波により基礎代謝も落ちてきたのか、このところ若干の肥満に悩んでいた不肖筆者であった。

まあ「悩んでいた」といっても実は真剣に苦悩していたわけではなく、「中高年はこんなもんだべ。わはは」とタカをくくっていた部分も大だったのだが、歯を磨く際に鏡で見た己の極度に肥大化した顔面には、さすがに少々の危機感を覚えた。

だがそんな日々も、Kカメラマンから教えてもらった「あすけんダイエット」なるスマートフォーン用アプリケーションの導入により、終わりを迎えようとしている。

「記録」を付けただけで1カ月で3.5kg減に成功




大ヒットアプリゆえご存じの方も多いと思うが、「あすけんダイエット」とは要するに、ちょっと前に流行った「レコーディングダイエット」の現代版だ。

とにかく食ったものをすべて記録し、日々の体重等も記録する。で、往年のレコーディングダイエットというのはそれを帳面に手動で記録し、カロリー計算も自分で行った。そしてそれを見ることで、己を「やばっ、ワシどう考えても食い過ぎじゃん!」と恐怖と自己嫌悪におののかせ、結果として食う量が少なくなるため(適正量となるため)、どんどん痩せていく……という仕組みだった。

「あすけんダイエット」は、それをインフォメーション・テクノロジーにより完全自動化したものである。



さすがに食ったものの内容と体重等は手動でアイフォーンに入力する必要があるが、あとの計算やその他もろもろはすべてアプリケーションのほうで勝手にやってくれる。で、「未来さん」という美人の栄養士さんが摂取カロリーや栄養素、運動量などに関する仔細なアドバイスをしてくれ、ときには笑顔で励ましてくれたり、暴飲暴食をしてしまったときは未来さんがシクシク泣いてしまったり……という仕組みになっている。

これの効果がてきめんで、開始から1カ月で我が体重は3.5kgほど順調に減少。とりあえずの目標である「6kg減」まで、おそらくはあと1カ月でスムーズに達することだろう。あすけんさまさま、未来さんさまさまである。

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私は食い過ぎだった。そしてクルマ関係費も掛け過ぎだった?




しかしながら、単に食い物の記録を付け、それを元にちょいと食生活をカイゼンしただけでこれだけ簡単に体重が減少するということは、逆に言えば「これまでは単に食い過ぎだった」ということでもある。

さよう。わたくしは食い過ぎだった。

自分では食い過ぎとの自覚はまったくなく、むしろ「最近はトシのせいか食が細くなったな。わはは」ぐらいに思っていたのだが、記録を付けると、その主観が大間違いであることがわかった。1回ごとの量は大したことがないため自覚を持ちにくかったのだが、その内容と頻度に大きな問題があったのだ。ちりも積もればなんとやら、である。

「あすけんダイエット」開始以降、自分はその「ちり」の内容を精査し、そしてカイゼンするというたったそれだけで、身体的な大勝利を得ようとしている。

そしてこの手法は「クルマ道楽」の分野にも適用可能なはずだ。

自分の場合、買うのはいつだって安価な中古車で、有名ブランドの高額なアフターパーツを装着するような趣味もないため、「自分はクルマ道楽にはほとんどカネを使っちゃいない」という自覚がある。

だがその「自覚」が大間違いである可能性は高い。これまでの食生活のように。

たしかに買うのは安価な中古車なのだが、自分はそれをあまりにも頻繁に買い替えすぎているような気もする。で、それに関連するちょこちょことしたコストも、冷静に考えれば頻繁にかかっている。

これらのゼニをすべてレコーディングダイエット的に記録し、足し算してみると、自分は実はランボルギーニ ディアブロの事故車が買えるぐらいの大金をクルマ道楽に突っ込んでいるのかもしれない。まぁさすがにディアブロは(事故車だとしても)ないだろうが、それなりの総額に達しているだろうことは想像に難くない。

だが「酒たばこ やらず百まで生きた馬鹿」にはなりたくない




では、自分は今後の健全な財政運営のためにクルマ関係の出費を逐一記録し、現実を直視することで、クルマ関係費の「減量」を推し進めるべきなのだろうか?

その問いに対する答えは人それぞれだろうが、自分の場合は「否!」である。このままでいいと思っている。

自分がクルマ関係の費用を逐一記録すれば、おそらくは次のような結論が合理的に導き出されるはずだ。

「近所のトヨタディーラーに行って、アクアか何かを新車で買え。もしくは、自家用車の所有をただちにやめるべし。電車に乗れ」

……それはおそらく経済合理的なのだろう。そうすれば、多少ではあってもゼニがたまるのだろう。

しかしそれとこれ、具体的には「クオリティ・オブ・ライフ」とは別問題である。

わたしは「酒たばこ やらずに百まで生きた馬鹿」という川柳が大好きだ。今どき喫煙や過度の飲酒を好んでいるという意味ではなく、この川柳に潜むスピリットが好きなのだ。乗りたいクルマにも乗らず、ショボいゼニを貯蓄しながら百まで生きて、いったいどうするつもりなのだ? 何が面白いのだ?

ということで本日わたくしは、体重はさておき、今後のクルマ関係費については見て見ぬふりをすることを決意してこました。……世の中には「知らぬが仏」という素敵な言葉もあるので、これでいいのだ。

[ライター/伊達軍曹]

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