2015年式アウディA4の「認定中古車が月々1万ウン千円」は支払い可能なプランなのか?

公開日:Posted in カーゼニ by

90万円ぐらいのNAロードスター、あるいは100万円ちょいぐらいのルノー カングーやらアルファロメオGTVなどのド中古車ばかりを乗り継ぎ、ド中古であってもまんざらでもないアイム・ヴェリー・ハッピーな暮らしをしている不肖筆者である。だが決してビカビカ系の欧州車に興味がないわけではない。高いので買えないだけだ。

が、雑誌などの取材で各正規ディーラーの認定中古車センターへ行くと、物件の窓んとこに置かれてるプライスボードに書かれた「お支払い例」を見て悶絶失神昏倒することも多い。それによれば、一例だが先代アウディA4のド末期モデル、走行わずか0.4万kmみたいなやつが毎月1万ウン千円とかいう支払額。「こ、これならワシでもイケるやんけ!」と、なぜかエセ関西弁で叫んでしまうのである。

「認定中古車が月々1万ウン千円」というのは本当か?

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しかし当然だがその支払い例にはカラクリというか、それなりの理由はある。でないと、ビカビカ系のアウディA4を月々1万ウン千円ぐらいで買えるはずがないのだ。

もうおわかりのことと思うが、ビカビカ系のA4が毎月1万ウン千円程度で買えてしまうように見えるのは、

1. それなりの頭金が入ってるから
2. ボーナス月に結構な加算がカマされてるから
3. 通常ローンではなく残価設定ローンだから

という3つの理由による。以下、具体的な支払い例をイメージしてみよう。取材に基づくものではあるが、あくまでも仮の車名と仮の数字である。

【2015年式アウディA4 2.0 TFSI ダイナミックライン】
車両本体価格:428万円
車検:2019年4月
走行距離:0.4万km
ボディ色:グレイシアホワイトメタリック

頭金:1,070,000円
ローン元金:3,210,000円
支払回数:60回
実質年率:1.99%
初回支払額:20,015円
月々支払額:17,600円
ボーナス月加算額:158,000円
最終回支払額:790,000円

もちろん個体によって価格はいろいろなわけだが、先代A4の末期認定中古車のプライスボードにはだいたいこんな感じで書かれていることが多い。これは本当の本当に支払い可能なプランなのか? そうでもないのか? いちいち検証してみたい不肖筆者だ。

エリート会社員なら「ボーナス月加算」も恐れるに足らず

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まず最初に「ところで諸費用はどこ?」という素朴な疑問を軽くスルーしたうえで「頭金」について考ることにしよう。

107万円という頭金。……これについては「ま、なんとかなるべえ」と判断して良いのではないかと思う。筆者の場合で言えば、現在乗ってるNAロードスターを売り飛ばすとして(や、売り飛ばしませんけどね)、昨今はNAの相場が高騰しているのでそれなりの値段は付くはず。いくらになるかは知らんが、ゼロということはあるまい。その売却益に加えて、家中のブタさん貯金箱を破壊し尽くした結果の金額を足せば、まぁ107万円ぐらいにはなるんじゃねえの? という緻密な計算である。これは良し、と。

しかし問題となるのが、この例で言う15万8000円の「ボーナス月加算額」である。

筆者はボーナスのボの字もない零細自営業者であるため、これについてはハナから対象外なのだが、自分の個人的な例でばかり考えていても仕方ないので、客観的にっつーか俯瞰して考えようではないか。まずわたしが「エリート会社員」だった場合だ。

例えばわたしは東京都在住の会社員、伊達軍造(44)。勤め先は昭和シェル石油。もちろん町のガソリンスタンドで給油しているわけではなく、いわゆる石油元売りの本社勤務である。四季報によれば平均年収は935万円(44.5歳)で、推定ボーナスは年間で240万円ぐらいなので、春夏のボーナスは各120万円ぐらい。……まあこのぐらいあれば15万8000円のボーナス月加算など屁でもないだろう。ていうかSローンじゃなくてキャッシュで買えよ、という感じか。

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この記事の筆者:伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めた...