カーゼニ
更新2018.04.16
飽和状態のロゴ入りグッズの「新基軸」はこれだ!超絶未開のガレージライフ
伊達軍曹
例えばメルセデスの愛好家であれば、スリーポインテッドスターが胸元にデザインされたTシャツを着て、Mercedes-AMGのロゴが入ったブルゾンを羽織る。そしてキーホルダーも当然ながらスリーポインテッドスターだ。正規品かパチ物かは別として。
その気持ちは筆者にもよくわかる。
ロゴ入りグッズはすでに飽和状態。何か「新基軸」はないものか?
まだまだ「スバリスト」を名乗るには年季が足りない私だが、「スバルファン」になったことは間違いないので、できればSUBARU関係のアパレルで身を固め、そしてXVを駐めている駐車場にもSTIか何かの旗を立てておきたいと、最近は切に願っている私だ。まぁ賃貸駐車場なので勝手に旗を設置するわけにもいかないのだが。
しかしそこで思うのは、「この手のアイテムはすでに飽和している」ということだ。
アパレルにせよ何にせよ、考え得る「自動車メーカーのロゴ入りグッズ」はすでに開発および販売され尽くしており、そこに目新しさや斬新さは何もない。や、別に斬新じゃなくても構わないという意見もあろうが、日本男児たるもの、誰かが作った既成の道を歩むのではなく、自分自身で道を切り拓き、そして前進していきたいではないか。
「僕の前に道はない。僕の後ろに道は出来る。道は僕のふみしだいて来た足あとだ。だから、道の最端にいつでも僕は立っている」
とかなんとか言いながら、ズンズン道を切り拓きたいのだ。
しかし前述のとおり、そこはもはや開発の余地は何も残っていないフィールドであるようにも思える。
さて困った……などと言いながらうつむきつつ歩いていると、私は地面に大変なものを見つけてしまった。
これだ。
「ロゴ入りマンホールに囲まれる」というガレージライフ
なんと、フェラーリのブランドロゴが刻印されたマンホールの蓋である。
「これだ……これしかない!」
私は感動に打ち震えた。愛好する自動車ブランドのロゴ入りTシャツを着て、ロゴ入りキーホルダーを持ち、ガレージ内に何らかのロゴ入りアイテムを置く……というのは、多くのカーマニアがすでに行っていることだろう。
しかし「自宅内またはガレージ内にあるマンホールの蓋を、愛好ブランドのロゴが入った品に置き換える」という、言ってみれば「マンホール蓋のカスタマイズ」は、まだまだほとんどのカーマニアが手を付けていない超絶未開のフィールドだ。
この蓋は、某県の某輸入車ショップさんの敷地内で見つけたものである。このお店さんが作れたのだから、私が「オリジナルのマンホール蓋を作る」のも決して不可能ではないはず。もちろん自分で鋳造するわけではなく、埼玉県川口市とかにたくさんある鋳造工場さんにワンオフで依頼することになるわけだが。
予算は……現時点でハッキリしたことはまだわかっていないが、おそらく「数万円」で発注できるのではないかとの簡易調査結果が出ている。そしてもちろん、家の前とかにあるこういったオフィシャル系のマンホール蓋を勝手に替えてしまうと、
何らかの罪で処罰されるのではないかと思うが、こういった感じのプライベーター系マンホール蓋であれば、
居住者というか敷地所有者の自由であるはず。これらを、例えばポルシェに乗っている者であればポルシェロゴが入ったものに、例えばアルファロメオに乗っているのであれば、例の紅い十字と大蛇のアレが刻印されたものに、ビシっと交換する。
……素晴らしいガレージライフが始まりそうではないか。
1年後にSUBARUマンホールを見たならば、そこが私の家だ
「ロゴ入りブルゾンとかはもう古い! これからはマンホールだ!」
そう絶叫しながら駅前を練り歩いた自分だが、ふと、自分はガレージも、そして自前の土地もいっさい所有していない事実に気づいた。
そしてそこから始めるため、たまたま目についた「ロト6」がどうとかこうとか書かれている小屋に入り、よくわからないまま数枚の紙を購入した。
これが当たると「きゃりーおーばー」とかなんとかいう仕組みにより、最大4億円が手に入るらしい。4億円あれば、土地代の高い世田谷区内であっても3億円ぐらいでまずまずの邸宅とガレージを建立し、そして残る1億円の一部で、敷地内にSUBARUロゴが鋳造デザインされた素敵なマンホール蓋を多数注文できるはず。
まだ仕組みがよくわからないのだが、ロト6の抽選というのが毎週月曜日と木曜日に行われるらしい。そして月曜日といえば、まさにこの原稿が公開される日である。
現時点では、くじの結果がどうなるかはゴッド・オンリー・ノウズだ。しかし今から1年後ぐらいに、もしも世田谷区内でSUBARUロゴが入ったマンホール蓋を見つけたら、そこがわたくし伊達の私邸なのだなと思っていただきたい。敬具。
[ライター/伊達軍曹]