何もかけずにそのまま「食う」だけで十分うまいクルマとは?

公開日:Posted in カーゼニ by

お昼時にフェイスブックを見ると、会社勤めの人びとが「今日のランチはどこそこでパスタ!」などと画像を披露していたり、お大尽な人が何やら高そうな江戸前寿司を食しておられる。また、高級そうな最新舶来自動車について「買っちゃいました!(汗)」とか言っている人の姿もあり、ひたすらの粗食とひたすらの中古車暮らしに邁進している当職としては、嫉妬の炎が燃え盛ることもないわけではない。しかし基本的には「今の暮らしで全然善し!」と考えている。以下、その理由をご説明しよう。

スマホで撮っただけの写真がなぜかホメられる

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当職はあいにく風速12m程度の風でもどこかへ飛んでいきそうなほどの零細自営業者であるため、昼食はしゃれた同僚らとしゃれたパスタや寿司を食うのではなく、主には冷蔵庫内の残り物具材をアウフヘーベンさせた自己流チャーハンを低予算にて自主制作し、特に誰ともカンヴァセーションすることなく食卓で独りぼそぼそと食している。

しかしぼそぼそと食しているだけではあまりにアレであり、そんなことをしているとどこからか『昭和枯れすすき』のメロディが幻聴的に聴こえ、その結果「よし、わたくしも死のうか。いっそキレイに」などと思ってしまうリスクがあるため、リスクヘッジの意味で、自己流格安チャーハンの写真を手元のアイフォーンにてなるべくおいしそうに、なるべくゴキゲンな食事風景っぽく撮影したうえでフェイスブックに投稿している。

おかげさまでというのか何というのか、わたくしが真っ暗な気持ちで撮影したインディーズ料理写真は「おいしそうですね!」「写真、お上手です! どんなカメラ使ってるんですか?」などと言われることも多い。

光栄なことではあるが、どんなカメラも何も、前述のとおり手元のアイフォーンにてパシャッと撮っているだけである。そこに、「LINE」アプリのなかにある「おいしい」というフィルターをかけているだけのことなのだ。

フィルターさえあればほぼ無敵なのか?

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「おいしい」フィルターをかけた画像はこのようなものだ。

確かになかなかおいしそうで、何やらゴキゲンな人生と昼のひとときを過ごしている一角の人物のようにも感じられるが、
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生の画像はコレである。

「安手のコンビニで買った安手のチャーハンを無理やり器に盛ってみたが、やっぱり安手の絶望的な味しかしないため、今どんな方法で自死しようか検討中です。決まりましたら追ってご連絡いたします」とでもキャプションを付けたくなるほどひどいものだ。

が、そんなひどい写真でも最新の電子フィルターを通過させれば、なんか知らんが人からホメられるものになるし、我ながら「ジブン、まあまあ美味そうやんけ」となぜか関西ことばで言いたくなる。

いやもちろん、LINEのフィルターなどはプロ仕様のそれとはまったく異なる超簡易的なものなので、ボケ味は超絶不自然であり、これを「美味そう」と感じるのは素人だけ、プロの写真家などから言わせれば失笑すら出ない代物であることは承知している。が、現代社会の趨勢であるスマートフォーンの小さな画面で見る限りにおいては、この程度でもある意味十分なのだ。

十分すぎて、わたくしは一時「アイフォーンのみで撮影する料理写真家」を目指したことすらある。

料理本に掲載するような本格写真をアイフォーンで撮るのはもちろん不可能だが、詐欺的なキュレーションサイトで「絶対食べたい恵比寿の激選スイーツ20!」みたいな詐欺的コンテンツを制作するのであれば、我がアイフォーンと我がLINEフォルターで十分なのではないか? と夢想したのだ。まぁ各編集部を土下座営業してみたが発注ゼロであったため、人類史上初のアイフォーン料理写真家になる夢はあきらめたが。

「無化調でも美味いモノ」こそを食したい

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この記事の筆者:伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めた...