渋滞中の車内でできる「普通の中年男」が若者に説教を聞いてもらう方法

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そのような疑問もあるだろう。

確かにそのとおりだが、ここは車内である。自分ひとりしかいない密室である。それゆえ“ごっこ”も、時間がたって興が乗ってくるとかなり白熱し、本当に若衆に己の人生論、人生訓をアツく語っているかのような気持ちになれる場合が多い。

もちろん人それぞれかもしれないが、感受性と想像力が発達している人であれば「ごっこの成功確率」は高いと言えるだろう。

まぁそんなこんなで本日、わたくしは集中工事のためウルトラ大渋滞が続く東名高速上にて、脳内に発生させた架空の若者「□□クン」を相手に「105%の法則」から「ちりばめの極意」に至るまでの、ほとんどビジネス書1冊分の量と内容に相当するだろう説教とアドバイスをカマした。

話しながら、わたしは本気で涙した。そして□□クンも、わたしの話を聞きながら涙していた(脳内で)。

「さて……」と、わたしは思った。もちろん周囲の交通状況と安全に留意しながらではあるが、ここまで長時間の説教をカマしたのだから、渋滞はそろそろ解消していてもおかしくないはずだ。

だが眼前の案内板には「ここから渋滞20km」とのデジタル表示があった。

本日の渋滞が長すぎるのか? それともわたくしの人生論、仕事論があまりにも薄っぺらすぎて、あまりにもソッコーで終わってしまったということなのだろうか?

わたしには、わからない。

[ライター/伊達軍曹]

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この記事の筆者:伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めた...